威光稲荷堂[威光山法明寺] (豊島区南池袋3丁目)

威光稲荷堂[威光山法明寺] (豊島区南池袋3丁目)
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住所:豊島区南池袋3丁目




祭神:威光稲荷尊天

由緒:
「当山総鎮守開運威光稲荷尊天は西暦八百余年、慈覚大師当地に行脚の途中武蔵野の地雑司ヶ谷の森より一条の光明を見つけ、辿りついたる所に素晴しい御姿をした、稲荷尊神が現れ、その光明の強き事から、威光稲荷大明神と銘名し堂宇を建立し御安置したのが始まり也。 その後星霜数百年を経て日蓮上人の孫弟子中老僧日源上人に依りて日蓮宗に法明寺が改宗されると同時に法華経の御題目が唱題され、その御威光益々輝き、爾来今日迄大願をかけて救われたる善男善女数知れず。 しかし本殿は戦災にて焼失し、仮宮にて御祀りあった御尊躰も時機を得て東京都板橋区大原町に住む石川幸作氏を選びて壱基建立なさしめ、堂内荘厳具は開元講を始めとして一般信徒に託して、内に御威光秘めたる荘厳な本殿に変り今日の隆盛を見るに至れる。善男善女の祈願満足、福智円満の大願叶う可く生まれ変りたる稲荷尊神堂の所以を、茲に録し後葉にこの事蹟を伝えんと欲畢」
「威光堂縁起之碑」[昭和30年(1955年)9月]より
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 ここは神社ではありません。威光山法明寺という日蓮宗の寺院の一部です。祀られているのも稲荷尊天であり、仏教守護の諸天善神なのでしょう。しかし、参拝する一般の人にとっては鳥居の立ち並ぶ稲荷神社でしょうし、神仏混淆の歴史にかんがみても、これを寺院に分類して普通の稲荷神社と分けることに個人的には意味を見出せないので、ここでは神社としてあつかいます。


以下、写真および雑感

 稲荷堂への入り口は法明寺の墓地と法明寺の塀にはさまれた狭い路地にあります。位置的には法明寺の裏にあたり、きれいに整備された寺院正面からすると、いささか寂しげです。
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 敷地内に法明寺との関連を示すものは少なく、掲示板に日蓮宗関連の掲示物がある程度です。
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 こちらは文化10年(1813年)に奉納された水盤。
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 参道の曲がり角に百度石がありました。大正5年(1916年)に奉納されています。お百度参りされた方がいるのか、百度石の上に小石が置かれていました。
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 「石段寄進連名」の碑。どこの石段なのか不明です。そもそも明治36年(1903年)のものなので、その石段自体が存在していないかもしれません。興味ぶかいのは、発願主のところに「秋田市」とあることですね。どういうつながりでしょうか?
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 曲がり角をもう一度曲がると階段が見えます。
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 石段の向こう側、鬱蒼と茂る木々の中に灯篭があります。「牛込小石川豆腐業組合 麗水講」とあります。
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 麗水講とはなんぞや?と思ってグーグルで検索してみても出てくるのは韓国の麗水ばかりです。完全一致で検索すると、日本語のサイトではブログが一つあっただけでした。そのブログエントリー(大山講と紅顔の少年、半世紀前)を読まさせてもらうと、どうやら新宿近辺にあった大山講のひとつのようです。そのブログに「写真を見ると、はちまきには麗水講とありますね。袢纏に丸大とありますが、大豆を扱っていたの古くからの業者で名前は記憶にあります。そこが講元でしょう。」とあります。大豆業者との絡みなど考えると、多分間違いないでしょう。
 無数にあった大山講や富士講も少なくなり、歴史の中に消えていくように感じるの寂しい事ですが、世相の移り変わりは是非もないことなのでしょう。しかし、神社や寺院にはその記録もあわせて出来るだけ保存してもらいたいものです。


 石段を上がった左手にお堂があります。 
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 お使い狐は大正8年(1919年)再建時のものです。すらりとしたかっこいい狐です。 
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 いなりずしと油揚げ奉納されています。
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 横に石段があり鳥居が続いています。
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 石段を降り、下から見上げたところです。狐の向きからしてすると本来は、お堂に「上る」石段だったのでしょう。
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 こちらの敷地は塀に囲まれ、他所へ通り抜け出来ません。昼なお暗い木々の間のあちらこちらに稲荷の祠があります。石段を降りて右側には三つの祠があります。
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 石段を降りた左側は、また石段があり鳥居が続きます。
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 金網に囲まれた小山があり、その周りをぐるりと石畳が囲っています。
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 小山のそばに一つ、小山に二つ祠があります。
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 森閑とした雰囲気の中に祠が点在する都会ではあまり出会えない雰囲気です。
 境内の様子。
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写真撮影:平成23年11月01日
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by st22 | 2011-11-03 20:23 | 寺社