鎧神社 (新宿区北新宿3丁目)

鎧神社 (新宿区北新宿3丁目)
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住所:新宿区北新宿3丁目16-18



祭神:日本武命、大己貴命、少彦名命、平将門公

例祭日:例祭(宵宮・大祭) 9月吉日
    歳旦祭 1月1日、節分祭 2月3日
    祈年祭・末社例祭(稲荷神社・三峯神社・子の権現) 2月2の午
    新嘗祭・摂社 天神社例祭 11月25日

境内社:天神社 菅原道真公
    稲荷神社 宇迦御魂命
    三峯神社 伊弊諾命、伊芽冊命
    子の権現 大国主命

由緒:
縁起・氏子地
当社は江戸時代迄、鎧大明神と称し此の辺りの古社として人々の尊崇を受けて来たが、鎧の社名は日本武命御東征のおり、甲冑六具の内を此の地に蔵めた事より社名起ると伝えている。天慶三年(九四○)関東に威を称えていた平将門公、下総猿島に亡びし時、土俗の公を追慕して天暦(九四七)の始め、将門公の鎧も亦此所に埋めたという。別説によれば将門軍残党を追って此地に来た藤原秀郷、重病を得て悩み苦しんだ時、是れ皆将門公の神霊の怒り也と怖れ、薬師如来を本尊とする円照寺々内に公の鎧を埋め、一祠を建てて厚くその霊を弔った所、病い悉く癒えたという。これを聞いた里人達その神威のあらたかなるを畏み、柏木淀橋にかけての産土神、鎮守の社として深く信仰して来たものである。明治初年将門公は朝廷に反したものとして官の干渉で末社に移されたが、大戦後氏子全員の願いで本社に復する。氏子地は北新宿全域と西新宿一部
 平成二年十一月吉日

境内設置説明板「鎧神社縁起」より
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 鎧神社公式サイトの「鎧神社ものがたり」では、上記のような伝説的な縁起に加えて、
醍醐天皇の時代(898~929)、理源大師の徒弟である 筑波の貞崇僧都、行基作と伝えられる薬師如来像がこの地に祀られ、円照寺が創建されました。 当時は神仏習合といって、神社とお寺が密接につながっていた時代でした。 その際、寺の鬼門鎮護のため当社が創建されたと伝えられています。

と具体的な説明をしています。また公式サイトでは、祭神についての説明や境内の案内もあります。

 東京都神社庁のウェブサイトでも簡単に紹介されています。

 江戸名所図会には以下のように記されています。
鎧明神祠 円照寺の艮[北東]の方にあり。円照寺の持ちなり。相伝ふ、藤原秀郷[俵藤太、一○世紀中頃]、将門[平将門、?-九四○]を誅戮し凱陣の後、将門の鎧をこのところに埋蔵し、上に禿倉【ほこら】を建てて鎧明神と称すといふ。社前に兜松と称ふる古松あり。これも、その兜を埋めたる印といふ。

『新訂 江戸名所図会4』ちくま学芸文庫より 【 】内はブログ作成者注
 江戸名所図会の鎧明神祠の前には、別当寺である円照寺の項目があり、その創建や藤原秀郷の病の件についての記述があります。



以下、写真および雑感



 大久保駅から歩いて10分程の住宅地の中にあります。
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 神社の正面です。鳥居は平成八年(1996年)に造られたものです。
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 社号碑です。
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 境内に入って右側には、「よろい保育園」があります。
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 参道の左側には手水舎があります。吐水の龍に迫力がありますね。手水舎の奥には、神輿庫と思しき建物があります。
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 上で紹介した正面の入口の左側には、境内社の天神社に直接続く入口があります。
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 天神社の前には、明治三十一年(1898年)[明治三十二年?]奉納の水盤があります。梅鉢紋が彫られています。
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 天神社については、鎧神社の公式サイト内で
学問の神様・菅原道真をお祀りする摂社です。もともとは柏木北公園に鎮座しており、明治中頃に遷座されました。成子天神の元の社であることから元天神とも言われます。祭日は11月25日です。

と説明されています。
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 この天神社の両脇には、新宿区指定有形民俗文化財に指定されている狛犬型庚申塔があります。彫られた文字がなければ、素朴な姿の狛犬にしか見えません。
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 台座部分です。見えにくいですが、説明によれば「庚申奉造立供養」と彫られているようです。
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 社の前には新宿区教育委員会による説明版があります。
新宿区指定有形民俗文化財
  狛犬型庚申塔
    所在地 新宿区北新宿三丁目十六番十八号
    指定年月日 昭和六十年十月四日
 素朴な一対の狛犬を用いた庚申塔で、台座正面に「庚申奉造立供養」。側面には武州豊島郡柏木村在住の講中の氏名と享保六辛丑天十一月(一七二一)の紀年銘が記されている。
 向かって右側が阿形像(雄)、左側が吽形像(雌)で、当時の姿をほぼそのまま残している。
 狛犬型の庚申塔は珍しく民俗学的にも貴重なものである。
平成四年八月   東京都新宿区教育委員会

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 天神社の横には、石碑がならんでいます。
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 拝殿の前の燈籠です。比較的大きなもので、「御遷宮記念」として昭和十一年(1936年)に奉納されたようです。
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 狛犬です。こちらも燈籠と同様に昭和十一年(1936年)に「御遷宮記念」として奉納されています。あまり怖さを感じさせない、どちらかといえば優しげな狛犬です。
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 私が訪れたとき、社殿の右横側は、新社務所の工事中でした。神楽殿と仮の社務所が見えます。
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 拝殿です。木造で落ち着きのある建物です。
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 正面の戸が大きく開けられており、中央に甲冑が置かれています。ここが「鎧神社」であることを主張しているようです。
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 拝殿脇から境内の正面入口方向を見たところです。
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 拝殿横にまわっていくと、本殿が見えます。本殿は拝殿と違いコンクリート造りのようです。扉は、塗装されているのかさびているのかよくわかりませんが、ちょっと不思議な模様になっています。
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 本殿の横付近に、末社があります。赤い鳥居と石狐があるので、一見お稲荷さんのように感じます。三神が祀られているはずですが、祠は二つです。右側には小さな狐がいますのでこちらが稲荷神社で、左側の一つの祠に三峯神社の伊弊諾命と伊芽冊命、子の権現の大国主命が祀られているのでしょうか?
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 石狐です。こちらの狐も御遷宮記念として奉納されています。
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 末社の横にも境内への出入り口があり、鳥居・社号碑・狛犬があります。
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 社号碑も御遷宮記念として昭和十一年(1936年)につくられたものです。陸軍大将男爵奈良武次謹書とあります。
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 狛犬です。台座には「天保七年丙申五月」(1836年)と刻まれています。
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 境内の様子です。
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写真撮影:平成24年04月25日
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by st22 | 2013-01-31 19:38 | 寺社